The Pregnancy Test

The Pregnancy Test

コンテンポラリー　9/10

自分以外の男性の子どもを宿しているヒロインにメロメロになるヒーローってどんな感じ？　そんな好奇心から手に取った本。お腹のベビーちゃんの成長と並行してロマンスが進んでいくなんてロマンチックだと思いません？
amazon.comレビュー　　★★★★（46）
5 star: (26)
4 star: (11)
3 star: (2)
2 star: (6)
1 star: (1)
　
イギリス人のMandyはどちらかというとお嬢様育ち。両親が買ってくれた玩具店からの収入を元にアメリカで暮らしている。そんな自分に自信がもてないMandy。ボーイフレンドもいるけど、40代のバツ一男Benは決して情熱的な恋人ではない…。
ある日Mandyは妊娠に気付くが、前妻との間に息子がいるBenは今さら子どもに煩わされたくないと思っていて結局彼女の元を去ってしまう。
Mandyはこれから生まれてくる子どもと自分自身のためにも健康保険付きのフルタイムの仕事に就き、自立しようと決心する。
でも、つわりのピークに仕事を探すのって大変！ルームメイトの紹介で、手厳しいことで有名なDamien SarptomnのPAの仕事の面接を受けに行ったMandy、なんとDamienのオフィスのごみ箱に吐いてしまう。
そんなハプニングに遭いながらも思いがけずに仕事を得たMandyは、妊娠の事実を隠すために、出来るだけDamienに会わないように努める。完璧な仕事ぶりなのに何故か自分を避けているようなMandyが気になって仕方ないDamien。　
名目上は休暇だが「仕事があるから」と、Mandyをカリブへ同行させる。そこで二人の関係は劇的に変化していく…。

母は強し！「妊娠」と「生活」に対する不安を抱えながらも必死で自立しようと頑張るMandyの姿はとても立派。そんな女性の強さと美しさにメロメロになっていくヒーローの様子は読んでいて嬉しかった。
普段は好まないSteamyなシーンも、Damienが妊婦であるMandyの身も心も賛美している様子が伝わってきたのでOK（＾＾）ｖ
熱いひと時を過ごした後に「妊婦百科」みたいな本を読んで、「あんなこともこんなこともしちゃったけど（爆）、Mandyも赤ん坊も大丈夫だろうか？？」と本気で心配するヒーローがまたかわいかったりする。
二人のロマンスは（Raquelさんの言葉をそのまま借りちゃうと）「キュートで胸キュン」なんだけど、マッカーシーっていつもヒーローに容赦ない試練を与える作家なのだろうか・・・？　Damienの過去（元妻とのこと）はあまりに惨いような気がする。　翻訳で読んだ「そばにいるだけで（Houston We Have A Problem)」でも整形外科医のヒーローに致命傷を与えてるのよ、このかた（汗）。
面白かったけど、ヒーローの過去に−１かなぁ。