Endurance: Shackleton's Incredible Voyage

Endurance: Shackleton's Incredible Voyage

Endurance: Shackleton's Incredible Voyage

★★★★★  ノンフィクション

1914年12月、英国人探検家シャクルトンは、アムンゼンらによる南極点到達に続いて、南極大陸横断に挑戦した。しかし、船は途中で沈没。彼らは氷の海に取り残されてしまう。寒さ、食料不足、疲労そして病気…絶え間なく押し寄せる、さまざまな危機。救援も期待できない状況で、史上最悪の漂流は17ヶ月に及んだ。そして遂に、乗組員28名は奇跡的な生還を果たす―。その旅の全貌。

いつもロマンスばかり読んでいると、甘いものばかり食べ続けたあとみたいにお腹いっぱいで苦しくなるので、時々違う味を楽しみたいと思いことがあります。こちらは女性が一人も登場しないノンフィクション。何年か前に翻訳版を読んでものすごーく心を打たれた作品です。「極限状態に置かれたときの人間の強さ」というものに感動しながら、ノンストップで読んだ記憶があります。
今回は聴いたといっても洗濯物を干しながら、台所に立ちながら…ともっぱらの流し聴きなので、ところどころ聴き逃しておりますが、最後まで聞いたことにしちゃいます(^^;  翻訳本を読んでいなかったら内容は難しかっただろうと思いますが、ナレーション自体はノンフィクションらしく、イギリス英語で淡々と朗読されていて聴きやすかったです。
この作品、故星野道夫さんの愛読書として有名ですね。以下は星野さんのエッセイからの引用です↓↓

Endurance、素晴らしいノンフィクション。(中略)本当に信じられないストーリーだ。極限の状態に置かれた隊員の心の動きがとても興味深かった。英語を読むのが遅いぼくが、ものすごいスピードで読み終えてしまったのだから、いかにおもしろかったかがわかる。この本の第一ページは、次の言葉で飾られていた。 In appreciation for whatever it is that makes men accompolish the impossible.(人間に不可能なことを成し遂げさせる何かに感謝を捧げて)

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)

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