Scanderizing the Ton

Scandalizing The Ton (Harlequin Historical)

Scandalizing The Ton (Harlequin Historical)

ヒストリカル・ロマンス
ハーレクイン・ヒストリカルは積極的に手に取る種類の本ではないけれど、Diane Gastonの作品を読んでみたくて選んだ作品。これ、The Vanishing Viscountessのスピンオフのようなので、そっちを先に読んでおいたほうがヒロインの境遇がわかりやすかったかも。

1818年ロンドン。
Notorious Lady W-として社交界のゴシップネタになっている美しいLydia。彼女自身がスキャンダルを起こしたわけではなく、スキャンダラスで不審な死を遂げた夫のせいで、未亡人となった今も新聞記者に追いまわされています。ある日、新聞記者Samuelに摑まって問い詰められていたところを、通りかかったAdrian(Cavanley子爵)に助けられます。 足首をくじいていたLydiaを介抱してくれたAdrianの親切に対し、感謝の印としてLydiaが差し出したものは・・・。


あー、粗筋書くのも面倒なのでこの辺でやめます(^^;
ハーレクイン・ヒストリカルは読んでいてばかばかしく感じることが多いけど(お決まりのパターンのせいでしょうか)、最初は面白そう・・と思ったこの作品も例外ではありませんでした。次々とスキャンダルに巻き込まれるヒロイン。彼女に救いの手を差し伸べた唯一の人物がヒーローのAdrian。 ヒーローの親友Tanner(侯爵)の助力でスキャンダルに立ち向かうことができたから、あとは二人が真の愛情を育んでいくことにスポットがあてられるのかと思いきや、まだまだゴシップにさらされる二人。ダイアナ妃を超えて、マリー・アントワネットまで頭を過っちゃいました! ヒロインが苦しむ設定が好きな人には面白いかも?
人物描写も物足りなくて、特にヒロインに対しては外見以外に全然魅力を見いだせなかったです。彼女のAdrianへの態度も建設的じゃないし、ヒーローもそこまで腹をくくったのなら、もっとしっかり守ってあげなくちゃ。なんで人ごみの中で2度もLydiaを簡単に見失うわけ??(ピクチャライズしようと努力したけどダメでした) 
そんなわけで、あとちょっとで投げ出しそうになりました。主人公二人よりも新聞記者のSamuelとLydiaのメイドMaryのロマンスのほうが良かったです。
でもスキルのある作家さんだと思うし、こういう作品、好きな人はいると思います。(amazonでは★5つですからね)
not my cup of tea・・・★★