Practice Makes Perfect 

Practice Makes Perfect (Berkley Sensation)

Practice Makes Perfect (Berkley Sensation)

Just the Sexiest Man Aliveがとっても面白かったJulie Jamesの2作目。今回も著者のおはこである法律事務所や法廷を背景に展開される粋な都会派ロマンスです。

Payton(ヒロイン)とJ.D(ヒーロー)は、同じ法律事務所に勤める優秀な弁護士でライバル同士。入社時から8年間、火花を散らしてきましたが、今回、大企業がクライアントとなる雇用上の性差別問題に関する訴訟を一緒に担当することになり、二人の関係が微妙に変化していきます(火花は散り続けますよ)。しかし、事務所の共同経営者(パートナー)選考問題が絡み、非常に複雑で究極的状況に置かれてしまいます…



デビュー作に続き、今回も楽しく読ませてもらいました。2作とも映画やドラマを見ているような感覚で読めると思ったら、前は脚本を書いていた作家さんなんですよね。

緊張感のある二人のケミストリーがとても上手く描かれていて前半から引き込まれましたが、ヒーローがヒロインにしたある「仕返し」に関しては、笑いとイライラのボーダーライン上だったかな(中学生じゃないんだからー)。  Julie Jamesって、ヒーローの父っちゃん坊や的な部分をちらっと見せつつ、後半思いっきり挽回するっていうパターンが好きというか上手いのかも。考えたらMr ダーシーもそんなところありますものね。

ダーシーといえば、作中でヒーローの親友やタクシー運転手がPride & Prejudiceを語る場面が洒落ていて面白かったです。
そして、ラストシーンを読んだとき、パッと頭に浮かんだのが映画「プライドと偏見」のあの場面。作者がMM@ダーシーとKeira@エリザベスのあのシーンを意識して書いてくれたのなら最高です(*^^*)
8.5/10