Ice Angel

Ice Angel

Ice Angel

リージェンシー 8.5/10
amazon.co.uk レビュー ★★★★★(6)
ヨークシャーで暮らしていたLady Isabella Vaneは夫を亡くし、幼い一人息子とともにしばらくロンドンに滞在することになる。まだ若くて美しいIsabellaだが、社交界とは一定の距離を保っていた。そんな彼女を周囲の人々は”Ice Angel” と呼ぶようになる。
Bramwell伯爵Halは、数年前の苦い経験から特定の女性と懇意な間柄になるつもりは毛頭なかったのだが、出会った瞬間からIsabellaから目が離せなくなる。その”Ice Angel”の仮面の下にある素顔を知りたくてアプローチするうちに、Isabellaが何か大きな重荷を背負っているに違いないと確信する。
IsabellaもHalの”Devil may care”的な態度の奥に隠れた優しさや思いやりに気付き惹かれ始めるが、最初の結婚でひどく傷ついていたため、新たな関係を築く第一歩をなかなか踏み出せない。


と、・・・ロマンスでは良くあるPlotで、何か物足りなさを感じたけれど、Elizabeth Hanburyの描くヒーローはやっぱり好き。 私にとって理想的なリージェンシー・ヒーローを書いてくれるんですよね。ヒロインにとても献身的で、行動が理性的。出会って早々にラブシーンという展開にはいつも抵抗を感じる私なので、下半身の誘惑に負けることなく(爆)、結婚するまで待つことができるヒーローってロマンチックで新鮮に感じます(コンテンポラリーだったら別ですよ・笑)。
デビュー作のヒロインは型破りなところがあって現代女性っぽかったけど、今回のヒロインは古風な感じ。彼女の逃げ腰な態度が好きになれない読者もいるだろうと思います。過去のトラウマのせいなのだけど、本当に逃げちゃいましたからね…。 でもヒーローの誤解という展開には至らず、すぐに追いかけくれたので◎。
脇役のロマンスも良かったです。