Twilight saga #1〜4 読了

Twilight (The Twilight Saga)トワイライトII 上 (ヴィレッジブックス)Eclipse (Twilight Saga)Breaking Dawn: Twilight, Book 4 (Twilight Saga)
未読だったtwilight saga#1〜4
映画公開前に、一気読みすることにしました。

まず、一作目のTwilightはオーディオブック(audibleでなんと2credits!)を聴いたあと、翻訳版文庫で読みました。(*原作と翻訳版はほとんどシンクロしなかったです。翻訳は超訳っぽくて、台詞にしてもアメリカの高校生よりも子どもっぽい日本の高校生のやりとり〜という感じ)。
ストーリーは緊張感がある中でのベラとエドワードの純愛物語、なかなか良かったです。そう、いくつになっても高校生に戻ったような気分に浸れるのがこの作品の素敵なところだと思います。エドワードのカリスマ性も魅力だし、17歳の割に大人びたベラのキャラクターにも興味をひかれました。

2作目New Moonは翻訳版で一日で読破しましたが、エドワードとベラが離れ離れになっている時間が長かったので、一気読みは正解だったかも・・・。前作よりは面白みに欠けるものの純愛路線は変わらず、後半は引き込まれました。

3作目のEclipseと最終巻のBreaking Dawnは、分厚い原書で頑張ったのですが、急な下り坂。だんだんつまらなくなっていきました。それでもEclipseはまだ許容範囲。でもBreaking Dawnに関しては、rubbish,horrible,disgusting・・・など、否定的な言葉が何度も頭に浮かんできました。途中で投げなかったのは、一作目と同一作家が書いた作品とは信じられないくらいキャラクターが壊されていたことに、ある種の興味をおぼえたからです。
以下 #4のネタばれあります。


#4 Breaking Down Breaking Dawn
Stephanie Meyerが、自分で作り出した愛すべき主人公たちの魅力をどうしてこんなふうに台無しにしてしまえるのか、どこかで復活させてくれるのか・・・。768ページの長編ですが、一息ついてしまったら二度と戻れないような気がして、3〜4日で読破しました(このスピードは私にしたら速いです)。しかし・・・
ベラ&エドワードの結婚式からハネムーンまでは安っぽくて中途半端なロマンス小説を読んでいるようで、ベラの妊娠から出産、ヴァンパイアになるまでのシーンは、まるでB級ホラー映画のようでした(ホラー映画は嫌いです)。このあたりを読んでいる間は夢見も悪く、不眠になっってしまいました。吐き気さえ覚えたシーンもあります。
エドワードのミステリアスでカリスマティックな魅力は見る影もなくなり、ベラにも共感できるものが何もなくなってしまい、最初のころに感じた二人の魅力が最後まで復活することがなかったのがとても残念です。プロットの粗のせいで、カーライルやチャーリーといった脇役のキャラクターまで崩れてしまっていたように思います。ハッピーエンドで満足している読者も大勢いるようですが、私はこれがハッピーエンドだと全然感じませんでした。最後まで読んでみても、結局、素人の誰かが書いたファンフィクションだと自分に思いこませるしかなかったです。 
映画化されて人気沸騰中のトワイライトですが、2,3作とも容易に映画版をイメージすることが出来ました。却って映画のほうが面白く仕上がるかなと思ったりもします。でも4作目に関しては映像をイメージできません。ホラー映画にならないようによっぽど注意深く脚本化してもらわないと・・・。個人的にはRobくんには降板してもらいたいです(特にファンではないんですけどね)。。。