The Lords of the North

The Lords of the North. Bernard Cornwell (The Last Kingdom Series)

The Lords of the North. Bernard Cornwell (The Last Kingdom Series)

★★★★★  ジャンル: ヒストリカル・フィクション>中世
(★の数はオーディオブックとしての評価です=ナレーションの影響大)   
読了(聴了)日 2008年12月26日

The year is 878 and the Vikings have been thrown out of Wessex. Uhtred, fresh from fighting for Alfred the battle to free Wessex,travels north to seek revenge for his father's death, killed in a bloody raid by Uhtred's old enemy,renegade Danish lord, Kjartan.
The Lords of the North is a tale of England's making, a powerful story of betrayal,struggle and romance, set in an England torn apart by turmoil and upheaval.

年末にオーディオブックと原書で読了した作品、The Lords of the Northは、Saxon Stories 全4作のうち第3作目の作品です。私のようにナレーターの俳優のファンだからという不純な動機で聴くのでなければ、シリーズ順番通りに手に取るのがお勧めです。ロマンス小説のシリーズものとは異なり、全編通して主人公はUhtredですからね。
一個の命というものがまだまだ軽んじられていた時代の戦記ものなので、容赦ない報復や残酷な場面もあり、普段なら進んで手に取るタイプの小説ではないのですが、結果的には主人公Uhtredの魅力にハマりました。Uhtredのことをもっと知りたくなり、1,2,4巻とも注文してしまいました。順番に読んで、もう一度LotNのオーディオブックを聴きたいです。
今までもいろいろとオーディオブックを聴いてきましたが、ナレーターの演技に引き込まれてこんなに感情移入できたのは初めてかもしれません。出だしはまずRAのセクシーな声に萌え(過去ログにも書きましたが最初は地名や人名が覚えられなくて前半はRAに引っ張ってもらった感じでしたが)、そのうちに物語自体に引き込まれていきました。Uhtredが奴隷船から解放され、SteapaとRagnarに再会してうれし涙を流すシーンとか、ThyraがFather Beoccaによって正気の世界に連れ戻されるシーンなどは感動ものでした。声色は変えながらも割と淡々と読む朗読者が多いものですが、RAは完全に役になりきって演じています。(もともとLAMDAやRADA出身の俳優さんは朗読も上手!というイメージを持っていましたけど)。 参考までにaudibleで他の二人の朗読者のバージョンを試聴してみましたが、私の中のUhtredのイメージが崩れてしまいそうでダメでした。 sceadugengaの発音が違うよ〜!


RAファンとしては情けないのですが、実は彼の英語の聞き取りはあまり得意ではありませんでした。でも今回長編のオーディオブックを聴き通したことで、以前よりは解るようになった気がします。北部英語の名残りなんだろうけど母音の癖が時々でるんですね。そこがまた素敵でRichardの口からloveと発音されるとちょっとドキッとしちゃいます。

The Last Kingdom (The Last Kingdom Series)

The Last Kingdom (The Last Kingdom Series)

 シリーズ1作目 Uhtredの少年時代から始まっています
The Pale Horseman. Bernard Cornwell (Warrior Chronicles)

The Pale Horseman. Bernard Cornwell (Warrior Chronicles)

 シリーズ2作目
Sword Song: The Battle for London (Saxon Tales)

Sword Song: The Battle for London (Saxon Tales)

 シリーズ4作目