The Rake by Suzanne Enoch

The Rake: Lessons in Love

The Rake: Lessons in Love

★★★☆

19世紀初頭のロンドン。「本物の貴族はいなくなってしまったわ」と嘆く3人のレディ。ハンサムでお金持ちで権力があっても、女性の心を平気でもてあそぶ男性なんて許せない。彼女達はそれぞれ1人の男性を選び、「正しい恋」のレッスンを授けようと意気投合する。公爵令嬢ジョージアナが狙いを定めた相手はデア子爵。犬猿の仲の彼に決めたのには理由がある。6年前、恋人になった2人だが、デアが男友達と「ジョージアナを落とす」という賭けをしていたと知った彼女は、ひどく傷ついたのだ。新たな犠牲者を出さないため、今また別の若い女性に近づいているデアを教育しようと、彼女は足の不自由な彼のおばを手助けすると称して子爵邸に移り住む。だが一緒に暮らすうち、かつての出来事の真相を知り…。(翻訳書「あぶない誘惑」より追記)


久しぶりのヒストリカル・ロマンス。 現代ビジネス界の多忙さを、ある意味風刺するようなSKの作品を続けて読んでいたので、昔のイギリス貴族たちの有閑ぶりは本当に現実離れした別世界という感じがしました。
Enochの本は表紙がちょっと…。でも中身はなかなか面白いです。