Through A Glass Darkly by Karleen Koen

Through a Glass Darkly

Through a Glass Darkly


18世紀初めのイギリスとフランスが舞台です。ジャンルとしては、ヒストリカル・ロマンスではなくてヒストリカル・フィクションなので、かなりドロドロした人間関係あり、裏切りや死、経済破綻など、悲劇的要素が多いです。そのなかで気丈に生き抜くBarbaraが主人公なのですが、本篇は15歳から20歳まで。それ以降は続編として出版されているようです。
Barbaraは15歳でハンサムなRoger(伯爵)と結婚します。RogerはBarbaraの亡くなった祖父(公爵)の親友で、もう42歳ですが、いつのころからかずっと彼に想いを寄せていたBarbaraは、多大な夢と希望を抱いて嫁ぎます。Rogerの方は実はとてもdarkな秘密を抱えていたし、彼にとって15歳のBarbはまだchildに過ぎませんでした。
16歳の誕生日を迎えたころ夫の秘密を知ってしまったBarbaraは、その場で卒倒ますが、そこからストーリーはいきなり4年後に飛んでしまうので、その時のRogerのリアクションと、結婚生活が破たんした後の4年間の二人の気持ちや行動は最後までわかりません。4年後、Rogerに戻ってきてほしいといわれ、今でも彼を愛していると再認識し、彼のもとへ戻る決心をするBarbaraですが、その辺の二人の気持も掴みきれません(だってあんな場面=Rogerの秘密を目撃してしまったら、そう簡単に気持は戻らないでしょうに…)。 
そして最後には更なる悲劇が待ち受けています。
Barbaraの偉大な祖母dowager Duchesや身勝手な母親Diana、いとこのTonyあたりが、物語のなかで重要な役割を担っていますが、Audioだったせいもあり、イマイチ行間を読めないまま表面的な理解だけで終えてしまった感じです。 暇をみて聴き直したいと思います。
このストーリー自体、no endingのようなものなんですが、続編もno endingだといううわさもあるので、読む(聴く)予定なしです。
もともとRosalyn Landor(米国在住のイギリス人女優)のナレーションが好きで入手した作品なので、音声的には満足です。

Barbara Alderly married at 15 to the wealthy, handsome 42-year-old Roger Devane, Barbara learns to navigate both the English and the French courts. There she indulges in her girlish fantasy of captivating her husband the way she enchants the people around her. However, the dashing Roger harbors a dark secret that drives Barbara back to the protective household of her domineering, but loving grandmother, The Duchess of Tamworth.