Lady Rogue by Suzanne Enoch


Suzanne Enoch
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Amazonおすすめ度:



★★★★☆
星四つ半というのは、基本的に大満足という意味です。五つ星は、読後にしばらく余韻に浸ってすぐに次の本に進めないか、読む気満々で次の本に進めるような読書エネルギー充電型の作品です。
Lady Rogue、面白かったです。ストーリーの中だるみもなく最初から最後まで引き込まれる作品でした。ヒーローもヒロインも魅力的で、男装したKitはちょっぴりThese Old ShadesのLeonieを彷彿させるところもありました。ハッピーエンドなんだけど、悲劇的結末ヴァージョンも想像できるストーリーって結構好きかも知れません。
英文が少し読みづらく感じたのは、英語力のなさでしょう・・・(涙)。私の場合、聞くのも読むのも米語よりもイギリス英語系のほうがわかりやすいこともあり、はじめて読むアメリカ人作家の文章には、ちょっと苦戦を強いられることがあります。

19世紀初頭。青年と偽りながらフランスで父の密輸業を手伝っていた“キット”ことクリスティンは、密輸を邪魔する
英国人貴族の正体を突きとめるため、父に連れられロンドンに到着する。
冷静沈着でハンサムな英国人貴族・エヴァートン伯爵のもとで潜入スパイとしてひとり屋敷に残されたキット。まもなく
エヴァートンに女であるということを見抜かれてしまうが、なぜか伯爵はその秘密を守り、かくまってくれることに。
相手の本当の目的を疑いつつも、ふたりの距離は日に日に近づいて……(邦訳版「いたずらな恋心」より 2009.09追記)