Slightly Dangerous  

Slightly Dangerous (Bedwyn Saga)

Slightly Dangerous (Bedwyn Saga)

★★★★★   
とうとうシリーズの最終巻。Bewcastle公爵、Wulfricのお話です。二男Aidanのストーリーだけは未読だけれど、他は順番に読んだ甲斐がありました。途中読書疲れと好みに合わないストーリー(特にMorgan)に集中できない時期もあったけれど、Wulfricが幸せになるこの最終巻で帳消しです(前作は全てここに繋がっているわけだし)。
読後にはひとり微笑んでいる自分がいました。 これまでのBewcastle公爵のイメージやキャラクターを壊さずにこんなに面白おかしくて、かつ切ないストーリーを書いて下さって有難うございます!>Balogh様。 Wulfricが著者自身のお気に入りのヒーローだとうことが良くわかります。ちょっぴりP&Pと重なる印象がありましたが、そこがまた素敵。ヒロインは可愛らしくて魅力的な未亡人。一見冷酷で高慢だけど、奥深いキャラクターのWulfricは私の理想のヒーローです。
責任感の強いBedwyn家の男性たちは、必ず"consequences"を気にかけますが、Wulfricがそれを確認するためにヒロインChristineの家を訪れたタイミングがあまりにも早くて笑えました(会いたかったのですね〜)

Book Description
All of London is abuzz over the imminenet arrival of Wulfric Bedwyn, the reclusive, cold-as-ice Duke of Bewcastle, at the most glittering social event of the season. Some whisper of a tragic love affair. Others say he is so aloof and passionless that not even the greatest beauty could capture his attention. But on this dazzling afternoon, one woman did catch the Duke's eye - and she was the only female in the room who wasn't even trying. Christine Derrick is intrigued by the handsome Duke, all the more so when he invites her to become his mistress...........
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ただ忘れられなくて (ヴィレッジブックス)

ただ忘れられなくて (ヴィレッジブックス)

★★★☆ 
邦訳で読んだBaloghの作品。確かSecret Pearlのあとに読んだはず。翻訳でもけっこう楽しめました。でも、原書で読んだらもっと面白かったんじゃないかなあと思ったりもします。特にロマンス小説はヒーローのせりふは英語のほうがロマンチックに響きます。
ちょうどこの本のヒロインがフランス語の本を読んでいる場面があって、「フランス語で書かれたものは、そのまま読むほうが好きだわ。翻訳だと、いくら翻訳者が仕事熱心で高い教育を受けた人でも、多くのものが失われてしまうんですもの。著者の声の何かが失われてしまう」と話しますが、これ、著者自身の声でもあるのでしょうね。

美しい女教師フランシスはクリスマス休暇を終えて帰途についたが、大雪のため馬車が立ち往生してしまった。そこに来合わせたルシアス子爵とともに、やむをえず近くの宿屋に避難した彼女は、ルシアスの魅力に心奪われる。ルシアスもまた、彼女に強く惹かれていた。
そして、運命の糸に操られるように迎えた熱い情熱の夜−。しかし、ふたりの身分の差を痛感するフランシスは、翌日あえて彼に別れを告げた。そして再会し・・・

SimplyシリーズはSimply Love(「ただ愛しくて」)がすでに翻訳されているけれど、特に楽しみな本なので原書で読むつもりです。Bedwyn一族大集合ということで、意図的にSlightlyシリーズを先に読みましたが、A summer to rememberとSimply love、どちらを先に読もうかな・・・。順序からいうとA summer〜なのですが。